「別に」「ないです」発言のあと、ある疑惑から事務所を解雇されてしまった沢尻エリカ。当時結婚していた映像作家の高城剛と個人事務所を開きます。それが最終的にエイベックス主導で過激な露出を伴う「ヘルタースケルター」に出演したのはなぜだったのでしょうか?
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エル・エクストラテレストレでの失敗
所属していた事務所を解雇された沢尻エリカはその後夫・高城剛とスペインでにエル・エクストラテレストレという個人事務所を開きます。
夫の高城剛は日本大学芸術学部を出て、有名歌手のPVを作成したこともある映像のプロです。
当然芸能界にもコネクションはありましたが、さすがに騒動の後のイメージダウンやあくまで個人事務所という点で営業は苦戦しました。
当時沢尻エリカが「別に・ないです」騒動で高飛車ないい女のイメージがあったことに目をつけ沢尻を採用したのは「たかの友梨ビューティクリニック」でした。
やや露出の目立つもので沢尻エリカとしては本意ではなかったかもしれませんが、渋谷の駅前に巨大広告が登場するなどそれなりに話題にはなりました。
少し話がそれますが、美容外科業界はかなり派手に広告を打ちます。
保険は利かないのでかなり高額な診療費となるのですが、やはり女性の本能的な部分の欲求である「美しくなる」という部分ですのでお金を出す人は出すと言えます。
それが異性に向けてという面だけでなく同性に受けてという面が強いのが女性の特徴であることは「ファーストクラス2」を見ていれば非常に感じ取れます。
言葉でも負けない、スタイルでも、髪型でも、ファッションでも……。
女性はこういう格付けで上になるための「マウンティング費」は惜しまない傾向があります。
そのために美容外科の広告も派手になっていくのですが、美容外科、ダイエット、ファッションなどは女性の「マウインティング本能」が潰(つい)えない限り未来永劫続いていくのでしょう。
さて、沢尻エリカもそういったマウンティング産業で「小銭」は稼いだもののかつてのように映画や音楽の第一線に立つことはできず、不本意な日々を送っていたと想像されます。
沢尻エリカに目をつけたエイベックス
このようになかなか脚光を浴びられず燻っていた沢尻エリカに目をつけたのがエイベックスです。
エイベックスという会社は安室奈美恵、TRF、浜崎あゆみらを抱え音楽専門の事務所と思っていらっしゃる方も多いのですが、やや落ちぶれてしまった小室哲哉と対照的に、小室ブームのころの貯金でかなり力がある事務所になっています。
たとえばファーストクラス2でも、主題歌に所属の安室奈美恵を押し込んだだけでなく、ほかの事務所から移籍させたシシド・カフカもセットで押し込んでいます(しかもチョイ役ではなくナミ絵という目立つ役どころにです)。
このようにエイベックスは「実力」のある芸能人をピックアップするのが異常なほどうまく、このアンテナに落ちぶれていた沢尻エリカも引っかかってきたようです。
エイベックスとしてはやはり「別に・ないです」からくる高飛車なイイ女の路線を生かし、かつ話題づくりのためにかなり過激な露出を要求します。
また、伝えられるところによると映像プロモーターの夫・高城剛の指示は受けず縁も切るように要求されたようです。
沢尻エリカがエイベックスからアプローチを受けた時点ですでに心が離れていたのか、離れつつあったところのエイベックスからのオファーが来たのかは沢尻本人が明らかにしていない以上謎の部分になってしまうのですが、夫の高城剛は寝耳に水だったようです。
高城剛はマスコミに対し、「沢尻エリカに金のために過激な露出を要求している人物がいる」という内容をリークして対抗します。
また、沢尻のある疑惑(
詳細はこちら)について詳しく知っているためそれも交渉材料になったようです。
状況から考察すると、エイベックスはこのとき沢尻エリカの薬品に関係する疑惑を報じようとする流れを事務所パワーでストップしていたはずです。
エイベックスたとえば安室奈美恵の芸能事務所とのトラブルのテレビ報道を抑えて安室の価値を落とさないように制御するなどかなりの力を持っています。
状況をまとめると、エイベックスは高城剛に(1)エイベックスが売り出しを図っている舞台裏などをマスコミに暴露されるとやりにくい(高城剛はネット媒体も持っています)、(2)今後沢尻エリカを売っていく上で足かせになる過去の疑惑について詳しく知っている、という2点で警戒していたと言えます。そのため最終的には高城剛に金銭的な保障をすることで手を引いてもらったと伝えられています。
沢尻エリカがヘルタースケルターに出た理由
沢尻エリカはこの当時、やはりもう一度脚光を浴びたいと言う気持ちと、一度はついていこうとした高城剛に頼らずに生きて生きたいという決心があり、エイベックスの言うとおりへルタースケルターの話を飲みます。
沢尻としてはやはりつらい撮影だったようで二度とこんな撮影はしたくないと感じたようです。
さてへルタースケルターのヒット後、エイベックスは意外にも二番煎じは狙わず「時計屋の娘」という非常に純粋な話を持ってきます。
19歳のころの出世作「1リットルの涙」の清純派路線に回帰するのです。
もしここでヘルタースケルター2の制作に取り掛かっていたら沢尻エリカの芸風は狭くなってしまったはずです。
あえて世間の期待を裏切り清純派で行ったところが沢尻エリカがその後ファーストクラスの主演を勝ち取った布石になっています。
エイベックスがこういった戦略に長けているのは、もとが音楽事務所という点もあるかもしれません。
最近はCDが売れなくなってきているので微妙なのですが、以前はどういう順番にシングルを出すかはかなり重要でした。
たとえば1作目がダンス調なら2作目も期待を裏切らないようにダンス調の曲を出し、ファンを獲得したら裾野を広げるために3曲目でバラードなどの順番は常套手段です。
沢尻エリカの復活に見せたキレキレの采配もこの辺に原点があるのかもしれません。
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2014-11-02 14:49
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